総合的な学習の基礎・基本―評価規準による自立への挑戦 第2章


こんな方に:総合の評価について悩んでいる方


授業作りは評価基準の設定から

  • 自らの学びの力を育てる
    1. 本当にやってみたいこと、終わってからも続けてみたいこと、自分なりに広げたり、深めたりしてみたいことを見つける力
    2. これからの自分自身の生き方へ生かしていく力
  • 気づかせたい価値や意味(お年寄りの自立への願いなど)
  • 活動に即して考える
  • 取り組む体験そのものにも価値

だからといって、「車椅子に乗ってみたいと言い出さなければはじめられないというのはナンセンス」ともいう。
そのためには、課題を子どもたちに任せる場を設けることが大切。「終わりに子どもの思いやこだわり有木」とはうまい言い方だと思った。
だからこそ、気づかせたい価値や意味については吟味を重ねなければならないし、そういった内容でなければならない。


その上で、
学習過程が子どもの問題解決となるように

  • 自分が実現したいゴールを子どもが設定
    1. ウェビングが効果的−そのような学習過程となるようにするため
    1. 収束的な問題解決型の授業
      • 失敗・遠回り・立ち止まりの体験を大切にする過程単元
    2. 拡散的な問題解決型
      • 活動を膨らませる力をつける
    3. 収束→拡散 拡散→収束 etc...
  • 形成的評価−学習を展開して、力がついてい家内ことを見て取る→その場で指導
  • 自らの学びの力を育てるために
    1. 失敗や遠回り、やり直しや立ち止まりの時間の保障
    2. 学習時間外、学習後も意欲が続くように
    3. 必要間があってのゲストティーチャー
      • ホストティーチャーとしての責任を(着地点・打ち合わせ)
    4. 課題とは違っても共通体験を
    5. 自分に対する前向きな見方を育てる自己評価(学習者の願いに沿って自己評価)
      • 例えば国語では目標を言ってから音読

総合だけに限らない。
自ら学ぶとは、総合だけに限らないのであるのだから。ただ、学習展開として、より総合が適している、ということではないか。
しかし、どんな課題でもよいのではない。教科のように内容を定めていない分、深まりについては、教師のほうで想定しておかなければならない。そして、その深まりが見られなかった場合の指導方法、支援方法を考えないといけない。